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川尻 明世志 simple and modern  [シンプルはチープとは違い、本来は高級なものです。]

ハウスメーカーや設計事務所との家具の打ち合わせの中ではシンプルとモダンという言葉が飛び交いますが、このシンプルと言う言葉がクセ者なのです。
どういう意味かと言いますと、シンプルと言えば、ただ装飾を極限まで省くということになりますが、実は
装飾を省くということは家具の作りそのものを単純化するということでは ありません。
そこには家具を作るものとしての「良心」が反映されていなければいけないと思っています。

ここで実例を上げましょう。
分かりやすい家具といえばテーブルです。
最初の写真は住宅が完成した時のもので、大きなTVボードの手前にセンターテーブルがあります。
川尻 明世志 simple and modern
この写真ではただ外形と色しかわかりませんので
もう少し近くに寄った写真を見てみましょう。
川尻 明世志 simple and modern
これでもわかりませんよね?
そうなんです。
カタログやWEBでは家具のディテールは良くわかりません。

では、この写真ならばどうでしょう。
川尻 明世志 simple and modern
これほどの近影ならば気が付くと思いますが、テーブルの上の角の部分に薄い材料が廻っているのが わかるでしょうか。

実はこれが大切なのです。

テーブルと言えば無垢材を除けば、3mmほどのベニヤ(練り付けベニヤと呼ばれます)を貼り、木口(こぐち)と呼ばれる部分には材料やテープを貼っているのです。

では
テーブルの端や角となる部分に材料を貼る意味はなんでしょうか。
そうです。
キズが付きづらいということです。
確かにテープを貼れば簡単にシンプルなテーブルが出来上がるのですが、キズには弱い
という性格のものになります。
そのものを否定するということではなく、テーブルの扱い方に気をつけなくてはいけないということです。

では
あらためてシンプルさということを考えてみます。
キズにも強く、見え方もシンプルにするとなるとテーブルの端や角となる部分に貼る材料は
小さくなければいけないということになります。
先ほどの近影写真では5mm角という細い材料を廻しているため、
本体の材料の「目」に逆らうことがありません。
ゆえにシンプルに見えているということです。
当然、作る職人さんの技術も求められますから「一品もの」となるのです。

機会がありましたら以上のことを知った上で家具のショールームなどを見て回ると
面白い発見があるかも知れません。
参考にしてください。

動画:特注家具 TVボード リビング施工
カワジリデザイン 川尻 明世志
 
 
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