■平成30年6月27日(水)雨(14℃⇒19℃)
お元気様です。

昨日は、天気予報を裏切って、晴れ間の続く一日
でした。久しぶりに徒歩で帰宅しました。脳裏に
は、7月のマラソン大会が・・・。練習しなきゃ。
今日は予報通りの雨です。

今の内に、沢山雨が降って7月7~8日は晴れてほ
しい。その日は、第31回モクモクフェスタが開催
されます。イベント企画一杯用意しお待ちしていま
す。今年もチャリティーオークション開催します。
『今日の一枚』

先日開催された、オホーツク100Kmマラソンの時
の感動のコメントが載って居ました。感動しました。
「1枚のカッパ」
昨日、何とかゴールできたサロマ湖100kmマラ
ソンですが、決して自分の力だけで完走したわけでは
ありません。たくさんの応援、声援が大きな力になっ
たことは勿論ですが、実は”決定的な瞬間”があり、そ
のお陰でゴールすることができました。人間の深い愛
情を表すエピソードとして、この事実を伝えなければ
ならないと思っています。
その瞬間は、90km地点の少し手前で訪れました。
場所は、ワッカ原生花園。天候は最悪で、冷たい雨と
強い風が四方八方から吹き荒れ、気温は一桁台だった
と思います。あと10km走ればゴールだというのに、
多くのランナーがうずくまり、収容車が来るのを待っ
ている状態でした。どんなに悔しかったことでしょう。
僕も決して例外ではありませんでした。ワッカ原生花
園に入ってから、突然右脚に痛みが生じて動かなくな
り、走ったり止まったりを繰り返していました。何度
マッサージしても痛みは引かず、「ちくしょー、せっ
かくここまで来たのに!」と苛立ちが募ります。
次に襲ってきたのが、寒さです。それまで温まってい
た肉体が冷えだし、薄いランニングシャツしか着てい
なかったせいもあって、寒さが肌を直撃しました。
身体を温めるために走ると痛みに襲われ、止まると今
度は突き刺すような寒さが。心身ともに疲れ果ててい
たので「あぁ、これで終わったかも」と思いながらト
ボトボ歩いていました。
と、その時です。「ちょっと、大丈夫!?」と、突然
女性のランナーが僕に近づいて来ました。既に意識が
朦朧としていた僕は状況を掴めずにいたのですが、次
の瞬間「これ、着なさい!」と、自分が着ていたカッ
パを脱いで、僕に着せてくれたのです。「何故です、
あなたも寒くなりますよ!」と色々伝えたのですが、
全く会話が成立せず、すぐに日本人ではないことが分
かりました。中国系の方だとは思いながらも、とにか
く日本語で「ありがとうございます!」と伝え、固く
握手を交わしました。彼女からは「頑張って!」「ゴ
ールして!」と力一杯励ましてもらいましたが、ゴー
ルを目の前にしたラストスパートの状況です、すぐに
走り去ってしまいました。
極限の寒さの中、優しさいっぱいのカッパをはおり、
思わず「あぁ、あったかい…」と声が出て、冷え切っ
ていた心が一気に温かくなりました。もうリタイアと
いう選択肢は消え、「這いつくばってでもゴールする」
という強い気持ちに切り替わりました。
でも、やっぱり脚が動かない。「イチ、ニー、イチ、
ニー」と唱えながら、必死で脚を動かし、前に進む感
覚を取り戻すようにしました。すると、不思議なこと
に徐々に痛みが和らぎ、少しずつですが走るステップ
を刻んでいるではありませんか。そして、カッパのお
陰で熱がこもるようになり、身体が温まり出しました。
普通に走っている自分が信じられませんでした。
再び走り出しながら「きっと、あの女性も寒さと戦っ
ていたはずなのに、どうして自分を犠牲にしてまで人
に愛を分け与えられるのだろう」と思いはじめました。
その愛情の深さを感じた瞬間、涙が止まらなくなり、
しばらく泣きながら走っていました。今まで感じたこ
とのない「ありがとう」の本当の意味が、ストーンと
心に入ったように思います。
その後、ほぼ脚の痛みは消え、最後の5kmはいつもと
変わらないペースで走れるまで回復し、一丁前にゴー
ルの感動も味わうことができました。でも、あの女性
からカッパをいただいていなければ、きっとリタイア
していたことでしょう。あらゆる場面を想定した装備
になっていなかったことは確かですし、まだまだラン
ナーとして、人間として未熟であることが分かりました。
かなりの長文となりましたが、100kmという長い旅路の
中で、様々な人間模様を学ぶことができました。
感動しました。
今日も一日、わくわく様です。

おかげさまで、2018年コサイン創業30周年

「デザイン:昇夢虹/小川健一氏」