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長原 實の「みのる塾」  [第12話]

* 新しい店を作るもう一つの目的は、古い家具を再販したいんです。
二次マーケットを作りたい。古い家具を引き取って、あるいは価値のあるものは何がしかの値段を付けて下取りをさせていただいて、それを修理してまた市場に出したいという思いがあります。
その原点はなにかというと、家具の原料は木材なんですよ。木材は家具になるまでに100年、200年という時間をかけて育つんですね。
これは建築関係の人には釈迦に説法かもしれませんが。100年、200年かけて育った木を使って我々は家具を作る。それをですね、今の中国なんかのように、10年か15年で捨ててしまうような家具を使っていたんでは、地球環境はどんどん悪くなる、ということです。中国には、あまり木材はないんですね。だから、ロシアから、アメリカから、どんどん輸入して家具を作っているわけですよ。だから、ロシアは最近、丸太に関税をかけてきましたね、80%とか、やがて100%なんて話もあるくらいです。※2011年当時
木材事情、特に広葉樹は成長に時間がかかるために世界の広葉樹事情はかなり逼迫してきているんです。
その木を大量に消費して、10年、15年で捨てられるような家具をたくさん作られたら、環境に悪いと言うのは当たり前のことなんです。だから我々は、その逆を行っているんです。とにかく50年、100年以上使いましょうと。
そのために修理もします、下取りもします、再販もしますと。そういうこともビジネスとしてやりたいんです。だから、これはいずれ新しい店の名前が決まりましたら、この塾で説明させていただくこともあるかも知れませんが、もう少々時間がかかります。

そんな訳で、私が考えている経営というのは、時代を少し先読みする、まぁ、10年先というのは中々読みにくいですねぇ。
しかし、2,3年先ならば、ある程度予測はできるかなと。今の日本の政治を見ていても、中々先が読めない、ウソばかり言う。沖縄のようにね、ひどいことがありますね。こういう政治なんですよ。
だから、私は政治はあまり当てにしないんですが、しかしまぁ、無視はできない、重要なポイントだということもありますから、10年先は中々読めませんけども、数年先、2,3年先はいつも読まなければならないなと考えています。
そのために、どういうビジネスにするか、自分の商売をどのように変えていくのか。変えないで行ける、というわけはないんですね。やっぱり、少しずつ変えないとビジネスは長続きしない、世の中が変わるからですよ。
私は、そんなことをずっと40数年やって来た、という過程の話を致しました。新しいことが起これば、なるべく早くそれに触れてみるというか、自分のビジネスにどういう取り込みが出来るのか触れてみる。取り入れるかどうかは別問題です。

さっきも少し話しましたが、今の情報化時代というのは、最初にそれを予感させてくれたのは、本田さんなんですよ。在庫管理というね。
家具メーカーというのは、種類が多いんですよ。たくさんのものを抱えながら、常に見込み生産をやってますから。在庫管理が大変なんですよ、在庫も先読みしなければいけませんからね、在庫管理は大変なんです。
それで、本田さんに機械を勧められて買ったんです。以来、ハイテク機器から抜け出せないんです、会社としてはですよ。
私は、出来るだけハイテク機器は使わないという主義ですから、会社の中で私の机の上にだけはパソコンがないんです。いらないと言って、使わないんですよ。
しかしまぁ、携帯電話だけは仕方がないから持っているんですけど、これもほとんど電話機能だけしか使っていません。

私がなぜ、そう考えているかというと、これも古い話なんですが、私の真似をしろっていうんじゃないですよ。
私はね、デザインをやるんですよ。最近の若い人たちのデザイン手法を見ているとね、最初からキャドに向かって絵を描いているんです。キャドで絵を描いているんですよ。
キャドで絵を描くというのはね、キャドの中にあるデータしか使えないんですからね。
自分の頭の中で本当にゼロから創り出すということは出来ないんです、キャドというのは。入れた情報でしか動いてくれないんです。
だから私は、ああいう情報機器の使い過ぎは創造力を失う、人間が、人類が創造力を失う道具だなんて極端なことを言いますけども、あれは限りなく創造力を失わせる道具だなと、私はそう思っていますから。
もっとも、使い方に創造力を働かせれば、大儲けしているビル・ゲイツなんかもいますから、否定はしませんが、私はそうはなりたくないと思っていて、私はあまりパソコンは使わないんですけど。使わないっていうか、教室にでも通えば、使える程度にはなるでしょう。でも、それもあえてやらないんですよ。
会社では、私の机にもパソコンを置けと言うんです。社内の情報もこの頃はほとんどメールでやり取りをしていますからね。私に来るメールは、私は直接受けないんですよ。近くにいる女性が、私のところにメールを持って来るんですけどね。私も、パパッと書いて、これメールを打っとけ、という具合で、ハハハ。
私はまだまだ非常にアナログな人間なんですよ。間もなく7時半になりますから、そろそろ懇談にしましょうか。

 
長原 實「みのる塾」終了
 
 
 
 
 
 
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